令和2年11月1日(日)から全データの消失により使用できなくなっておりました福井県産業情報ネットワーク「ふくいナビ」の復旧作業が完了し、12月23日(水)午前9時にシステムが稼働しましたのでご報告します。
障害発表以降の経緯について
サーバー管理会社であるNECキャピタルソリューション(株)福井営業所(以下、「NECキャピタルソリューション」という)と「ふくいナビ」システムの運用保守会社(以下、「保守業者」という)に調査をさせたところ、システムプログラムと登録されていたデータが完全消失し、復旧できない旨の報告を受け、11月5日(木)に「ふくいナビ」の障害について発表しました。
その後、保守業者に対して、復旧の可能性について広範な調査を行うよう指示したところ、ふくい産業支援センターに保管されていた、旧ふくいナビサーバー(以下、「旧サーバー」という)上に、令和2年10月5日時点の利用者データとクラウドサーバーに移行する前の旧システムプログラムのバックアップが保存されていることが判明しました。
そこで、保守業者に対して、旧サーバーに保存されていた10月5日時点の利用者データのバックアップから、各メールマガジン(MM)およびメーリングリスト(ML)に登録されていた配信先メールアドレスの抽出作業を指示し、MM・ML管理者の皆様には、配信先メールアドレス等を、抽出作業が完了した11月18日から順次提供しました。
「ふくいナビ」のシステムプログラムにつきましても、旧サーバーに保存されていた旧システムプログラムを元に復旧作業を進めた結果、すべての作業が完了し、12月23日に「ふくいナビ」システムが稼働しました。
再発防止策について
今回、事務処理の不手際で障害を発生させたNECキャピタルソリューションでは、次の再発防止策を講じることになりました。
○管理部門で個別に契約内容及び満了手続きの二重管理を実施
○本事案を社内に周知するとともに従業員へ以下の基本行動を徹底
・システムへの適切な登録、登録結果のチェック
・サービス提供者との情報連携
・契約満了時の正確な業務対応
・契約の更新や終了時の重要な連絡は、担当者同士でのメール連絡と電話連絡を確実に実施
また、当支援センターにおいても、今回のようなシステム障害が発生しないよう、次のような再発防止策を講じることにしました。
○「ふくいナビ」システムプログラム(最新版)のバックアップを支援センターで保管する
○クラウド上のデータが喪失するなど不慮のトラブルに備え、「ふくいナビ」に登録されたデータをクラウド上ではなく支援センター内のサーバーに定期的なバックアップを実施する
このたびの障害では、「ふくいナビ」の利用者および関係者の皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを改めてお詫びいたします。