
先日、8月8日(土)〜9日(日)の2日間にわたり、福井大学でアプリ開発イベントを開催しました。県内外の学生・社会人の方、総勢40名にご参加いただき、大盛況のイベントとなりました。
今回のイベントは、みなさんの「つくってみたい」という気持ちを、ぜひ一度形にしてもらいたいという想いから、アプリ開発を一から行い、みなさんが持っているアイデアが「ミライを変えるんやざ!」ということを実感していただきたく開催しました。

メンター(先生)役として、県内外のIT企業のエンジニアさん、デザイナーさんに協力していただき、参加者のみなさんが安心して開発が行える環境をつくりました。これほどまでに充実したメンター陣が、一堂に会する機会は県内のイベントでもほとんどありません。

1日目の午前中に、グループでアプリのアイデア出しを行い、午後から2日目にかけて、グループまたは個人で実際に開発していきます。
アイデア出しのテーマは「夏」。このキーワードをもとに、関連する言葉を直感で紙に書き出していきます。とにかく頭の中を全部書き出していくわけですが、これがまた大変なんです。でも、自分でも思っていなかったくらい、言葉って出てくるんですね。自分の中にアイデアはたくさん眠っているんです。

そして、出てきた言葉を組み合わせて、何かアプリが作れないか近くの人とチームになって話し合いをします。このときに、まったく性質が異なるワード同士を組み合わせると面白いアイデアができたりします。




その後は、みんなの前で発表です。チームの中で出てきたアイデアの中からより優りの面白いアイデアを、前に立って紹介します。「夏」という漢字1文字のテーマから、ここまで個性溢れるアイデアが出るのかと本当に驚きました!




アイデア出しを行ったあとはさっそく開発に入っていきます。初心者の方は、テンプレート(enchant.js )をもとにオリジナルのゲームづくりを行い、経験者の方は午前中のアイデアをもとに、実際に動くプログラムをつくっていきます。

いざ形しようとすると、まずは「何を使って(どのような言語や環境で)プログラミングすればいいのか?」というのが、最初の一歩として、悩ましいところです。ここで、メンター陣の登場!なわけですね。
自分では、A案かB案かと迷っていても、実はもっとよいC案があるかもしれない。そのようなクリティカルな解決方法は、自分ひとりで開発を行っているとなかなか出辛いものです。
もちろん自分で考えることは大切ですが、今回のイベントでは、仲間やメンターからの意見・考え方・アイデアにも触れていただきたいなと思いました。
翌日の二日目も開発の時間となります。メンター含めた40人が、いっしょな部屋で、長い時間をかけて、開発をしていったわけですが、いつからでしょうか。。。気がつくと40人全員でひとつのチームのような一体感が生まれていました。





「つくるって楽しい。」
背景の色が変わるだけで、ボタンがひとつできるだけで、その変化が楽しいんですよね。そして、それが原動力になります。小さな達成感が、また次の機能、次の実装につながっていく、その積み重ねでアプリはできあがっていくのですね。
そして、2日目夕方16時。いよいよ成果発表の時間です。。。

今回のイベントは、「必ずしもここまで達成しないといけない」というゴールは用意しませんでした。「新しいものを見てみたい」「新しいものを作りたい」という、みなさんの純粋な気持ちを自由にありのままに表現してほしいなと思い、そうすることにしました。







人前で発表するので、みなさん「恥ずかしいな」とか「緊張するな」とか、思われているのかなぁと思いましたが、そこにあったのは参加者のみなさんの「笑顔」でした。「人前」ではなくて、すでに参加者のみなさんお互いお互いが「仲間」になっていた証でした。
こんなに笑顔が溢れるイベントになったこと、事務局として、大変嬉しく思っております。
福井県には、今年で12回目になるふくいソフトウェアコンぺティション以外にも、プログラミングクラブネットワークさんのプログラムコンテストや、県主催のオープンデータコンテストなど、学生さんから社会人の方まで幅広い年代の方々に、発表の場が用意されています。
このように充実した環境づくりをこれまで地道に作られた県内企業の方々の「流れ」を、これからも大切にながら、感謝しながら、次の世代に繋げていくことができればと考えております。そう、彼らのような、存在に。

アップグレードふくい担当者ブログ -福井のWeb・IT系ビジネス交流イベント-
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