センター活用事例
研修
デザイン・商品開発
うるしの駒や
アカデミー受講を通じ「うすくちうるしの珈琲椀」を開発
<活用事業>
- 福井デザインアカデミー
- 代表者名
- 藪下 喜行
- 所在地
- 鯖江市
- 業種
- 漆業
- 事業内容
- 金継ぎ、漆器製造販売
- 掲載パンプレット
- 2024 fisc総合パンフレット
事業活用までの経緯
漆の魅力に魅了されて越前漆器の伝統工芸士に師事した薮下氏。2022年に金継ぎを主として仕事をしていこうと考え、「うるしの駒や」を創業した。金継ぎの販路を求めて酒販店や飲食店が集まる東京の展示会に出展した際、試作品としてオリジナルの酒器(うすくちうるしの原型)も並べたところ反応は上々で、展示会終了後にも飲食店から注文が入るなど手応えを感じた。その後、知人から依頼がありうすくちうるしの珈琲椀を試作したところ、好評だったため市場を広げる意味でも珈琲椀を商品化しようと考えていたところに、既知のアカデミー講師から受講を勧められ、足を運ぶこととなった。
活用内容
アカデミーではグループでのワークも多く、それぞれの悩みを受講者が共有し、意見交換を行いながらカリキュラムが進行。また、全体をとおして市場を起点とした商品開発の考え方を学んだ。全12回のアカデミー受講を通じて「うすくちうるしの珈琲椀」が完成。材料にケヤキを使用し、薄口の器に拭き漆を塗り重ねることでやさしくすっきりとした口当たりを実現した商品となった。完成後は当支援センターが東京の百貨店で開催したイベント「ニューフクイ」でも展示・販売を行い、好感触を得ている。「ものづくりで心を豊かに」という創業時からの理念をより多くの人に体感していただけるよう、積極的にPRの機会づくりに取り組んでいる。
利用された企業様の声
代表 藪下 喜行 氏
前職でもアカデミーを受講しており、実は今回で2回目の受講でしたが、創業後は誰かと一緒に作業を行うということが少なかったので、貴重な時間でした。ものづくりを行っているとどうしても技術を追求していこうと考えてしまいます。アカデミーでマーケットインの思考を学ぶことができた点も良かったです。