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ふくいの逸品創造ファンド事業
株式会社 タナカ
県内に自生している椿の種を活用した椿油の開発と販路開拓
<活用事業>
- ふくいの逸品創造ファンド事業
- 専門家派遣事業(デザイナー)
- 代表者名
- 田中 康隆
- 所在地
- 高浜町
- 業種
- 石油製品小売業
- 事業内容
- 石油製品全般の販売、生活製品 の販売および椿油の製造販売
- 掲載パンプレット
- 平成20年度 活用事例集
事業活用までの経緯
当社は、石油製品の小売業を営んでいるが、石油価格の高騰、価格競争の激化、公共事業の縮小などにより大幅な売上減少が続いている。そこで、石油販売に代わる新規事業を検討する中で、当社の創業時に椿油を製造していたことが分かり、近年関心が高い「健康」のキーワードにもマッチしていることから、若狭地域の椿を活用した椿油の商品開発から販路開拓に取り組むことにした。
活用内容
職員がターゲットの設定や販売計画等に助言を繰り返しながら、「ふくい逸品創造ファンド事業」への申請に向けた事業計画づくりを支援した。また、新聞、テレビ等のマスコミへの情報提供や専門家(デザイナー)を派遣し、パッケージやラベルのデザイン開発支援を行った。
本事業を実施した結果、植物性食用油脂の椿油「わかさ椿」が商品化でき、5mℓ入り500円、30mℓ入り4,800円で販売しており、これまでの売上総額は約70万円となっている。
最近は、若狭の観光土産品としても人気が出始めており、若狭地域のみならず舞鶴地域でも販路が開拓されつつある。
また、福井新聞、日刊県民福井をはじめ、県外の新聞にも記事が取り上げられたほか、テレビでも複数回紹介されるなど、椿油の話題性も高まっている。
なお、本事業では、商品の原料となる椿の種子を如何に集めるかがポイントとなるが、これについては地域の住民からの種子の買取制度を確立し、コミニティビジネスとして福井県コミュニティビジネス協議会から認証を受けた。
今後は、椿油を化粧品として販売することも予定しており、現在着実に準備を進めている。
利用された企業様の声
代表取締役 田中 康隆 氏
単に助成金を受けるだけではなく、産業支援センターからの情報発信によりマスコミ等への話題が拡大したことで、人・物・情報が集まり交流が大きくなったことが思いがけないメリット でした。 申請書作成等を通じて、自社を見つめ直すことによる自己研鑽と事業実施による事業拡大を同時に得ることができるこの制度を、多くの企業さんにもどんどん利用していただきたいと思い ます。