センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
株式会社 田中化学研究所
高容量・高信頼性リチウム電池用材料開発
<活用事業>
- 都市エリア産学官連携促進事業
- 代表者名
- 田中 保
- 所在地
- 福井市
- 業種
- 化学製品製造業
- 事業内容
- 電池用各種薬品・金属表面処理 薬品・触媒用各種薬品・各種無 機薬品の製造販売
- 掲載パンプレット
- 平成20年度 活用事例集
事業活用までの経緯
当社は、成長性の著しい二次電池事業、特にリチウムイオン電池正極材料に対して重点的に経営資源配分を行っている。
当社製品が使用されるリチウムイオン電池は高容量かつ安全・安心に使用できることが求められているが、近年電池市場においてはさらなる信頼性改良に向けた取組要望が強く求められている。
そこで当社は、これまでに開発した正極材料に対してさらなる高容量・高信頼性に結びつく特性改良を目指し、電気化学的材料評価と固体解析技術を併用した材料開発を行っている。これら複合的な開発様式に加え、社外研究機関(大学、公的機関など)とのコラボレーションを行いながら新製品開発に努め、顧客に対し次期商品に繋がる提案活動を行うべく本事業を活用した。
活用内容
産業支援センターが中核機関となり、福井大学を中心とした研究共同体を構築し、平成18~20年度にかけ文部科学省『都市エリア産学官連携促進事業(発展型)』において、ナノめっき技術を基盤技術として、高容量・高信頼性の二次電池材料に関する産学官共同研究を推進した。
リチウムイオン電池に対して、高容量・高信頼性に貢献できるポテンシャルを持った表面修飾技術を開発した。今後、事業化を目指した量産技術の開発に取り組む予定である。
利用された企業様の声
代表取締役 田中 保 氏
本プロジェクトの成果として、リチウムイオン電池用正極材料においてさらなる信頼性向上を可能とするナノプロセスによる表面修飾技術を確立することができました。今後、開発した表 面修飾技術を施した正極材料の実用化に向け、継続した国のプロジェクト参画を目指しています。