センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
倉茂電工株式会社
銅めっきアラミド繊維を用いた軽量・高抗張力ケーブルの開発
<活用事業>
- 都市エリア産学官連携促進事業
- 代表者名
- 田中 利則
- 所在地
- 越前市
- 業種
- 電線・ケーブル製造業
- 事業内容
- FAケーブル・ロボットケーブル・通信ケー ブル・巻線等の製造販売電機部品、電子 部品、光通信システムの設計製造販売
- 掲載パンプレット
- 平成20年度 活用事例集
事業活用までの経緯
福井の地域産業として確かな技術力を蓄えている繊維やめっきに関する最先端の技術を結合させて、従来の性能を超えたこれまでにない機能を有する電線を製品化し、用途開発を進めて電線事業分野の拡大を目指している。
活用内容
産業支援センターが中核機関となり、当該企業とセーレン㈱、福井大学、工業技術センターによる研究共同体を構築し、平成18~20年度にかけ文部科学省『都市エリア産学官連携促進事業(発展型)』において、ナノめっき技術を基盤技術として、高張力・軽量電線材に関する産学官共同研究を推進した。
福井大学が有する超臨界二酸化炭素を用いた繊維の前処理技術と、セーレン㈱が有する繊維へのめっき技術および当社のケーブル化技術の連携により研究開発が進められた。
その結果、アラミド繊維に対して密着性に優れた銅めっきが可能となった。このアラミド繊維を用いて耐屈曲仕様の4心ケーブルを試作し、ロボットアーム部材などで要求されている高抗張力で軽量、かつ柔軟性に優れた導電ケーブルとして製品化ができた。
利用された企業様の声
我が社は、工場内で使われるFAケーブルを中心とする電線・ケーブルメーカーとして福井の地で着実な成長を遂げてきました。 今回の産学官共同研究により、地場の得意とする繊維やめっきにおける最先端技術に基づく画期的な新製品 を生み出すことができました。 今後この研究成果により、事業分野が拡大していくことを期待しております。