センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
サカイオーベックス株式会社
自動車部品向け新領域適用複合材料の研究・調査を実施
<活用事業>
- 産学官共同研究プロジェクトの支援
- 代表者名
- 松木 伸太郎
- 所在地
- 福井市
- 業種
- 染色整理業
- 事業内容
- 各種繊維品の染色・整理加工、日用雑貨品・医療資材・水産資材の各種製造・販売
- 掲載パンプレット
- 活用事例集2012
事業活用までの経緯
自動車部材用としてのCFRP(長繊維炭素繊維強化プラスチック)は、金属部品の代替とすることで大幅な軽量化を図ることができるが、製造コストの面で使用車種は制限され、普及車種への適用は実現されていない。自動車部材用途に炭素繊維強化プラスチックを適用するには低価格とすることや、従来にない特長を持たせなければ新規参入できないことが課題だった。
そこで、「可能性試験調査研究事業」を活用し、従来からうたわれている軽量・高強度に加えて、耐熱性、電磁波遮蔽性、低コストなどの特長を付加した炭素繊維複合材料の需要調査とその製造方法に関する研究を実施することとなった。
活用内容
当社と、関西電子ビーム(株)、福井大学、県工業技術センターで研究共同体を組み、CFRPの低コスト製造、高温耐久性、電磁波遮断性に関する調査研究を行った。その結果、低コストが図られ、大量生産商品への適用に期待ができることが分かった。今後の実用化に向けて、準備を進めている。
利用された企業様の声
取締役・技術部門長 竹林 久一 氏
本技術は、熱硬化CFRPの最大課題である硬化時間が革命的に短縮されており、大量生産商品への適用を予感できるとの意見を自動車メーカーより頂きました。本技術を手掛かりとして、 今後は原料から硬化、後加工までも含めたトータルシステムでのハイサイクル化や低廉化の提案をしてまいりたいと考えています。