センター活用事例
デザイン・商品開発
大日本市ふくいグループ
都内百貨店での出展を機にデザイン戦略と販路開拓を支援
<活用事業>
- グループカウンセリング(デザイン支援)
- 代表者名
- 瀧 英晃
- 所在地
- 越前市、あわら市、鯖江市
- 業種
- 製紙、繊維、眼鏡材料
- 事業内容
- 日本×歴史×品質×ブランドをかねそなえた伝統工芸メーカーによる雑貨ファッ ション、インテリアなどの展示会「大日本市」に出展する県内の企業グループ
- 掲載パンプレット
- 活用事例集2013
事業活用までの経緯
越前和紙製造の㈱滝製紙所は、自社内で漉く襖紙の裁断により生じる“耳”を活用して新製品の「和紙の耳時計」を製作し、2012年の「インターナショナル・ギフトショー」に出展。新たな販路を切り開こうとしていた。また、㈱クナプラスは、ポリ乳酸繊維を使って先進的なデザイン商品を開発し、フランスの「メゾン・エ・オブジェ」に継続的に出展し成果を上げてきた。さらに、㈱キッソオは、眼鏡素材のアセテートとチタンを使った雑貨の開発に取り組み、ギフトショーで発表するなどデザイン開発を積極的に進め、実績を残してきた。
3社ともに、日本の雑貨ファッション市場において、自社製品を生活シーンで利用する定番・ロングライフ商品に成長させたいと考えていたところ、福井県の優れたデザイン商品を集めた新宿伊勢丹大日本市「越前市いち」において、3社の商品が選定され出展販売するチャンスを得た。そこで、ブランド価値の再発見と需要喚起を図るため、グループカウンセリング事業で専門家の指導を受けることとなった。
活用内容
3社が各々の企業活動において課題となっている案件を持ち寄り、生活者のライフスタイルの多様化に着目した新商品開発へのデザイン課題や、ブランディングの立て方とマーケット戦略の方向性について指導を受けた。また、新宿伊勢丹百貨店商品の大日本市の「越前市」出展の現場では、販路開拓に向けたデザイン上の課題や、ユーザー分析、マーケット戦略の方向性などについて指導を受けた。
利用された企業様の声
ブランディングに欠かせない、会社経営とモノづくりのバランスについて様々な観点から見直すことができました。また、「越前市」に選定いただいた商品に対する、ユーザー評価を把握することができました。特に、新宿伊勢丹という富裕層かつ50〜60代女性の顧客層に向けたユーザー反応を把握でき、ブランド力強化の手がかりになる情報を得ることができました。お客様の生の声が聞けましたので今後の開発に活かしていきたいと思います。