センター活用事例
専門家相談
有限会社ウチダプラスチック
先端素材および自社の技術を活用した医療関連分野への進出
<活用事業>
- 総合相談窓口
- 代表者名
- 内田 栄時
- 所在地
- 鯖江市
- 業種
- プラスチック製品製造業
- 事業内容
- 射出成形によるプラスチック製の盆、椀、 箸、病院食器等の製造
- 掲載パンプレット
- 活用事例集2015
事業活用までの経緯
同社は昭和34年に創業し、鯖江の漆器産地において、いち早くプラスチック製の漆器風業務用食器を開発した企業である。また、同社はエンジニアリングプラスチックなど高強度樹脂の加工を得意にしており、環境ホルモンがでないことや、落としても割れないなどの特徴が好まれ、近年は、売上高、利益共に伸ばしている。
しかし、国内の食器市場の規模は年々縮小していることから、新たな市場開拓の一環として、医療関連分野の参入を決めた。同社の3Dデータ処理技術や高強度樹脂成形のノウハウと先端素材である炭素繊維熱可塑樹脂を活用し、軽くて丈夫、更に患者の体型や皮膚の色に応じた骨折用の添木やリュウマチ骨格変形症向けなどの医療固定具を開発するという経営革新計画の策定に取り組むことにした。
活用内容
同社は、平成26年度に県から経営革新計画の承認を受けた。同計画の承認申請に向けて、当センターは開発品の特徴や販路などを確認しながら事業計画の整理方法や申請書作成における留意点等の助言を行うなど、経営革新計画の策定をサポートした。
現在、同社は計画に基づき、新たな事業に積極的に取り組んでおり、人の皮膚の色を再現した医療固定具の試作品製造まで実現している。
今後は、更なる改良を加えながら、商品化に向けて計画を進めていく予定である。
利用された企業様の声
代表取締役 内田 栄時 氏
経営革新計画を策定する際に、専門的なアドバイスを受けたことで、今後の事業展開 を具体的に整理することができました。 先代から受け継いだ企業をさらに次の代に継続させるため、チャレンジしないことが 最大のリスクと考え、創業の精神に立ち返り、伝統を大切にしながらも、新分野に挑戦 することで更なる発展を目指していきます。