センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
株式会社 TOMI-TEX
研究開発共同体による炭素繊維織物の研究開発 事業化を目指したプロジェクトをサポート
<活用事業>
- 戦略的基盤技術高度化支援(サポイン)
- 代表者名
- 冨永 眞央
- 所在地
- 鯖江市
- 業種
- 繊維機械製造業
- 事業内容
- 細幅織物用織機の製造・販売
- 掲載パンプレット
- 活用事例集2016
事業活用までの経緯
同社は細巾織物用織機の製造販売を行っている繊維機械メーカーである。また、立体織物を製織する特殊な織機を開発し、3D形状の織物の製織にも取り組んでいる。
そんな中、自動車産業で採用され始めている炭素繊維織物に着目し、研究開発共同体を構成して立体構造体形状の炭素繊維織物の開発に取り組むこととなった。事業化を目指した研究開発には大きな費用がかかるため、同社がこのプロジェクトの代表となって、経済産業省の競争的資金である戦略的基盤技術高度化支援事業に応募することとなった。
この事業では、プロジェクトの研究開発と経理事務を取りまとめる事業管理機関が必要であることから、当センターへの依頼に至った。
活用内容
本事業では、立体構造体製造織機を開発し、炭素繊維を素材とするコンロッド等の自動車部品を試作開発するプロジェクトを行った。
プロジェクトを推進するにあたり、経理処理ルールに基づいた経費の執行、研究の進捗管理と報告など、事業の遂行に必要な事務処理や調整が求められるが、当センターが中立的な立場でそれらの取りまとめを行い、プロジェクトの運営をサポートした。
その結果、20mm厚のコンロッドの試作に成功した。
現在、100mm厚の達成やクラック発生を抑えるための条件を検討するなど改良を行うとともに、自動車部品メーカーへ提案するなど事業化に向けた取り組みを進めている。
利用された企業様の声
代表取締役 冨永 眞央 氏
この事業を活用し資金面で大きな支援を受けるとともに、プロジェクトの進捗管理も行っていただいたことで、通常二の足を踏むような大がかりな開発にも挑戦することができました。今後は、事業化へ向けて研究を継続するとともに、製品の事業化に取り組んでいきたいと思います。