センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
株式会社 大阪合金工業所
独自技術による高音質なシンバル用高錫濃度ブロンズ合金の開発をサポート
<活用事業>
- 戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン)
- 代表者名
- 水田 泰成
- 所在地
- 福井市
- 業種
- 金属加工業
- 事業内容
- 銅および銅合金鋳造品・加工品の製造
- 掲載パンプレット
- fisc総合パンフレット2017
事業活用までの経緯
同社は主に銅や銅合金の鋳造等を行っている金属メーカーである。鋳造の手法に水田式溶製法と呼ばれる独自技術を確立し、超電導用高錫ブロンズ製造で実績を積み、その技術展開を図っていた。
平成25年度に工業技術センターと音響特性を考慮したシンバル用銅合金素材を共同で研究。小出シンバルで当時開発中の試作品を研究対象として、金属組成物性と音響特性を解析した。この研究成果から新たな音質を実現出来る可能性が見えたことで、27年度に経済産業省の競争的資金である本事業に応募することとなり、当センターがプロジェクトの研究開発と経理事務を取りまとめる事業管理機関として支援した。
活用内容
ドラムシンバル用原板の製作で問題となっている割れやひずみが生じない、高音質で打撃耐久性の高いブロンズ材の実現を目的として、「プレス式冷却システム」を開発するとともに、金属の微細組織と音質との関係性の調査に取り組んでいる。29年度は事業の最終年度であり、小出シンバルからの製品化を目指している。
利用された企業様の声
代表取締役社長 水田 泰成 氏
今後も絶えず生産の合理化を図り、使っていただく方が満足し喜んでいただける良質で多様な銅合金鋳物および非鉄中間合金を安定的に提供することに全力を傾けていきます。また、産学官連携により、新たなチャレンジにも積極的に取り組んでいきます。