センター活用事例
専門家相談
福井県よろず支援拠点
丹生酒造株式会社
クラウドファンディングを活用して無農薬の飯米「ハナエチゼン」を使った新しいお酒造りに挑戦
<活用事業>
- 福井県よろず支援拠点
- 代表者名
- 髙橋 裕子
- 所在地
- 丹生郡越前町
- 業種
- 食品製造業(清酒製造業)
- 事業内容
- 日本酒「飛鳥井」他の製造
- 掲載パンプレット
- 2020 fisc総合パンフレット
事業活用までの経緯
1716年創業の飛鳥井醸造元、丹生酒造。2015年に蔵元杜氏だった夫を亡くし、300年続く蔵を閉じる危機を乗り越えようと、現社長の髙橋裕子さんと妹の嶋田明美さんは、新しい酒造りに挑戦した。地元の若手農業士とコラボし、無農薬の飯米「ハナエチゼン」を使った日本酒を、女性の感性を取り入れたネーミングやパッケージ、また環境に優しい農耕の未来にも役立てるものとして商品化したいと考えていた。
地域活性化への想いをしっかりと伝えるために、発信するメッセージや商品企画について、よろず支援拠点に相談があった。
活用内容
同社銘柄の元となった京都の公家「飛鳥井氏」の6代当主だった飛鳥井雅縁がお手植えしたと伝わる伝説の薄墨桜と歴代蹴鞠の師範の家柄という関係から、開発する酒を「さくら鞠子」と名付け、売上げの一部で桜を再生する苗木を植栽するプロジェクトを立ち上げクラウドファンディングを実施。目標額の283%となる300万円超の支援を受け、1月から仕込みを行い、4月に販売を開始した。
商品企画やネーミング、ストーリー展開の整理、ラベルデザインのコンセプト設計、ギフトパッケージの仕様、クラウドファンディングの活用などをよろず支援拠点が全面的に支援した。
利用された企業様の声
〔姉〕髙橋 裕子代表取締役(右)、〔妹〕嶋田 明美さん(左)
今はなき飛鳥井桜をもう一度再生することが、神社周辺及び地域の活性化に微力ながら繋がるのではないかと思い描いていた事が、こうしてカタチになり地域の情報として発信できるようになりました。女性二人で運営している弊社酒蔵にあった商品企画から展開の方法を、細やかにご指導いただきました。