センター活用事例
IT・DX
新珠ゴールデンエッグ株式会社
AI−OCRを活用し、受注業務の省力化を実現
<活用事業>
- IoT・AI・ロボット等導入促進事業補助金
- 代表者名
- 杉本 正一
- 所在地
- 越前市
- 業種
- 食品卸売業
- 事業内容
- 小売店・業務用向けの食品販売
- 掲載パンプレット
- 2022 fisc総合パンフレット
事業活用までの経緯
同社は、茶わん蒸しや餅類を製造する㈱新珠食品の販売部門として、小売店等に向けて販売を行っている。
受注の大半はFAXで受け、それらを手作業でExcel等に転記して管理を行っており、受注業務には多くの手間と時間を要していた。
一方、デジタル機器に不慣れな取引先も多く、FAXによる受注を廃止してECサイトを通じた受注に一本化することは困難であった。
このような状況を踏まえつつ、デジタル技術を活用して受注業務を改善したいという思いから、DX専門家派遣事業を活用。
派遣された専門家と検討を重ねた結果、本補助金を活用し、AI-OCR(光学文字認識)技術を用いて、FAXで届いた発注書を読み取り、自動で受注から出荷指示まで行うシステムを開発、導入した。
活用内容
システムの導入により、発注書の転記作業が不要となったほか、納品書や送り状等の書類作成も含めた一連の工程が自動化され、会社全体で1日当たり約15時間の作業時間を削減することができた。
また、リアルタイムで受注状況を確認可能となり、生産計画の最適化を実現することが可能となった。
さらに、副産物として、社内でシステム導入に向けた打合せを重ねたことにより、社員と業務効率化の意識を共有することができた。
今後、業務効率化により生まれた時間を活用し、個別の受注案件の採算性を確認することで利益率の向上を図るほか、ECサイトによる個人向け通信販売など、新たな販路開拓を行っていく。
利用された企業様の声
代表取締役 杉本 正一 氏
お客様から届いた一つの受注情報を納品書、送り状、出荷指示書、そして生産部門への情報伝達等へと、少なくとも3 回は転記していました。かねてからこの日(仕組み)を待っていたと言っても過言ではありません。もっと前向きに、少しでも考える時間を増やすため、さらに仕組みの見直し、改善を図っていきたいと思います。