センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
株式会社ホプニック研究所
波長カットフィルムを用いた視覚補正カスタマイズレンズ製造技術の開発と実用化システムの構築
<活用事業>
- 戦略的基盤技術高度化支援事業
- 代表者名
- 阿久津 則彦
- 所在地
- 鯖江市
- 業種
- 光学機械器具・レンズ製造業
- 事業内容
- 高屈折偏光レンズ、調光レンズ、特定波 長吸収フィルターレンズの製造販売
- 掲載パンプレット
- 2022 fisc総合パンフレット
事業活用までの経緯
同社は、メガネレンズ用の素材研究と開発を行う企業として誕生した。「開発型メーカー」として、独自の技術と製品を生み出している同社が取り組むのが、より良い視環境での快適な生活である。
少子高齢化が進む日本において、加齢による機能低下が著しいもののひとつに視覚がある。視覚機能の低下は焦点補正による「視力低下」以外に「コントラスト感度」「色覚能力」の低下や「不快グレア感」がある。
現状のレンズは焦点補正のみ行っており、視覚へ最適な補正が成されていない。そこで同社が開発した世界初の波長コントロールによるコントラスト感度向上技術を、メガネレンズに応用するシステムを構築するため、今回経済産業省の補助事業「戦略的基盤技術高度化支援事業」を活用することとなった。
活用内容
同社は、三井化学株式会社、学校法人北里研究所と共同体を結成し、レンズに波長カットフィルムを施すシステムを構築した。この視覚補正は、加齢などにより眼の水晶体が白濁し、光が乱反射して見えにくくなる領域の波長のみをカットすることで、眩しさを抑え、コントラストや色覚を向上することができる。
また本開発品は、レンズ表面に被覆して使用できるため、視力補正機能等との複合効果も得ることができる。
利用された企業様の声
代表取締役社長 阿久津 則彦 氏
当社は、「開発メーカー」として独自の技術と製品を生み続けていると自負しております。今回戦略的基盤技術高度化支援事業を活用して開発した波長カットフィルムもその一つです。当社のレンズを手にしていただいたすべての方に、よりよい視環境で快適な生活を送っていただくことを願っております。