お知らせ

成果発表会を開催しました!

2023.02.20

2月19日に、ふくいITエンジニア養成スクールの成果発表会を開催しました!

早いもので、昨年10月からあっという間に約4カ月が経過し、学習期間も今日で一区切り。
当日は、フロントエンドコースとバックエンドコースに分かれて、受講生から約4カ月間の学習成果を発表いただきました。

まずは、学習内容のおさらいから。

フロントエンドコースでは、Webサイトの画面側の作成に必要なプログラミングスキルの習得を目指し、HTML/CSS、Javascriptをはじめ、フレームワークとしてBootstrapやVue.jsなどの活用方法を学習しました。
最終課題としては、ECサイトのユーザー画面作成とそのリッチ化が課されていました。

一方、バックエンドコースでは、Webサーバ上のアプリケーションやデータベースの操作に必要なプログラミングスキルの習得を目指し、HTML/CSS、JavaScriptをはじめ、PHP、Java、Pythonのいずれかの言語とそれに付随するフレームワークの活用方法を学習しました。
最終課題としては、会員登録型ショッピングサイトシステムが課されていました。

受講生からの発表の中では、最終課題の概要をはじめ、学習の中で工夫した点や苦労した点、今後取り組んでいきたいこと等について発表していただきました。
また、成果発表会には受講生だけでなく、当スクールの「受講生応援サポーター企業」をはじめとした8社の県内企業様にも参加いただき、受講生の発表に熱視線を注ぎます。

今回、メインの発表内容となる最終課題について、あらかじめ指定された要件に沿って機能を実装するということは大前提となりますが、ただ要件に沿って作るだけではなく、サービスを利用するユーザーの立場に立って、「こうしたら便利じゃないか?」と考えて下記のような工夫を凝らしている受講生も多くいました。
・子どもをターゲットに設定し、Webサイト全体をわかりやすい内容や文字で構成する
・スマホやタブレット、PCなど画面サイズに応じてカテゴリーの段組みを変える
・新しい商品には「New!」の表示をする
・リピーター客をターゲットに、新着商品のページを設ける

こういったユーザー目線に立った考え方は、これからITエンジニアとして活躍するうえでも、非常に大切な考え方と思います。
このスクールを通じて、ただプログラミングのスキルを身に付けるだけでなく、モノづくりをするうえで必要なスキルを自然と身に付けていることにとても感心しました。

学習を進める中で苦労したこととしては、特に多かった意見が「学習時間の確保」。
今回のスクールでは、各コースともに約400時間の学習時間が必要としていましたが、学生の方は授業や学校の課題、社会人の方は仕事や家庭の事情などで、なかなか学習時間を確保することも難しかったようです。

それでも、忙しい中時間を割き、なんとか食らいついてこの約4か月間の学習を乗り切った受講生、やり切る力や粘り強さなど、そのポテンシャルには目を見張るものがあると思います。

その他にも、プログラミングの学習をスムーズに進めるため、様々な工夫を行っている受講生もいました。
例えば…
・タイピングのスピード向上のため、タイピングソフトで練習する(発表ではグラフでどれだけ早くなったかアピールしていました笑)
・英語が中心となるコードをより理解するため、英語の勉強を始める(TOEICが1カ月で200点上がったとか…)
・とにかくテキストを何回も読み返し、知識の定着を図る  などなど…

プログラミング学習のために努力を惜しまない姿勢は、非常に刺激となりました。

IT技術は日々新しい技術が生まれるため、ITエンジニアになった後も勉強は継続する必要がある、とよく言われますが、このスクールを修了した受講生達であれば、ITエンジニアとして働いてからも、努力を惜しまずより高みを目指してくれるのではないかな、と感じました!

また、今回のスクールの特徴として、受講生が自主的に「もくもく会」を開催していたことが挙げられます。
普段はオンラインで学習を進めるため、受講生同士が顔を合わせることはほとんどないですが、ふくい産業支援センターの「ふくいDXオープンラボ」などのコワーキングスペースに有志が集合し、もくもくと学習を続けるイベントを開催していたのです。

もくもく会のような形で受講生同士の交流が進んだ結果なのか、受講生からの発表の中でも「仲間がいたから頑張れた」や「仲間がいることで不安を解消したり、教え合って理解を深められた」など、「仲間」に関する声が複数ありました。
事務局としても、このように受講生同士の交流を深める取組みを進んで行ってくれた受講生の方には感謝でいっぱいです。

今後もこのスクールを受講した「仲間」たちが、スクール同期生として、そしてゆくゆくは県内で活躍するITエンジニア同士として、交流が続いていくといいなと感じました。

 

受講生からの発表が終わった後は、参加いただいた県内企業との交流会を開催しました。
ITエンジニアとしての就職を希望する受講生にとって、学習完了はゴールではなく、むしろここからがスタートかもしれません。

企業交流会では、受講生がそれぞれ気になる企業のブースに参加し、企業の事業内容などに熱心に耳を傾けていました。
多くの受講生がITエンジニアとして就職を目指しているため、企業の方のお話を聞くまなざしは真剣そのものです。

企業の方も、熱心な受講生に負けず劣らず、自社の製品や会社のことを熱意を持ってアピールしていました。


中には、VRゴーグルをつけて紹介をしている企業様も。何が見えているのか気になりますね…

交流会の終わり際には、企業の方と名刺交換をしたり、履歴書を渡している受講生の方も。就職に向けた本気度が伝わってきます。
このスクールに参加したことがご縁となり、素敵な企業とマッチングすると良いなと思いました。

なお、当センターでは受講生の修了後も、スクール専属のキャリアコンサルタントとの個別キャリア相談会を設けるなど、受講生の就職に向けた支援を継続していきます。
今後、受講生からぞくぞくと就職先決定の報告を受けられるのが待ち遠しいです!

成果発表会のレポートは以上となります。

最後に、ここまで約4か月間、受講生のサポートを行っていただいたコードキャンプ株式会社のみなさま、本当にありがとうございました!
そして受講生のみなさま、長期間の学習、本当にお疲れ様でした!
このスクールで学んだことを活かして、県内でITエンジニアとして活躍する姿を見られることをとても楽しみにしています!!