センター活用事例
ふくいの逸品創造ファンド事業
株式会社 アジチファーム
県産コシヒカリを使用した米パン生地の商品開発と販路開拓
<活用事業>
- ふくいの逸品創造ファンド事業
- 代表者名
- 義元 孝司
- 所在地
- 福井市
- 業種
- 農業、農産物加工業
- 事業内容
- 米、大豆、ソバ等の生産、米パン、 米麺、菓子、ケーキ等の製造販売
- 掲載パンプレット
- 平成20年度 活用事例集
事業活用までの経緯
農産物は、加工を施し付加価値を高めることで収益を高めることが可能となる商品である。当社においても、従来から自家生産の米を活用し、米粉パンの開発に取り組んできたが、米粉は小麦粉に比べ価格が高く、パンとしては価格競争力に劣る欠点があった。
しかし、近年は天候異変や耕作面積の減少から小麦の供給量が減少しており、米粉と小麦粉との価格差が小さくなったことから、本格的に米パン生地の商品開発と販路開拓に取り組むために「ふくいの逸品創造ファンド事業」に応募した。
活用内容
「ふくいの逸品創造ファンド事業」への申請に向けた事業計画の磨きなおしを支援したほか、事業採択後には、産業支援センターが主催する展示会「ふくい元気企業フェア2008」において来場者の声を集める場を提供するなど、商品開発の支援を行った。
本事業において、市場調査を実施した結果、食の安全・安心をキーワードとして、米粉パンの需要が多いことが明確になり、商品開発の方向性に自信がついた。
また、米パン生地の開発については、焼き上がりが綺麗に仕上がるように試行錯誤を繰り返し、ほぼ満足のいく生地に仕上げることができた。
これまでに、県内と石川県の小売店3店舗と、東京のチェーン店(15 店舗)との取引契約が成立しており、売上実績は月80 万円~ 100 万円となっている。
今後は、より良い生地の改善に取り組むと同時に、さらなる販路開拓に取り組む予定である。
利用された企業様の声
代表取締役 義元 孝司 氏
農産物を加工販売する農業者で当事業を利用することは、本県であまり例がないとのことでしたが、産業支援センターの協力をいただきながらある程度の事業実績が出てきたことに感謝し ています。 これを機会に多くの農業者がこの事業に取り組み、農業を産業化させて欲しいものです。