センター活用事例
デザイン・商品開発
越前焼工業協同組合 酒器開発グループ
専門家によるコンサルティングで首都圏に向けた市場開拓を支援
<活用事業>
- グループカウンセリング(デザイン支援)
- 代表者名
- 司辻 光男
- 所在地
- 越前町
- 業種
- 窯業
- 事業内容
- 越前焼の卸・販売
- 掲載パンプレット
- 活用事例集2014
事業活用までの経緯
同組合では、平成18年度に福井県工業技術センターと共同研究で開発した高強度の陶土を基盤に、様々な新商品の開発を進めていた。その中で首都圏への市場開拓を見据えて福井の地酒と共に越前焼の酒器を売り込む新たな切り口による酒器の開発に取り組むこととなった。
そのため、グループカウンセリング事業を活用して、ふくいの食アンバサダーであり、トータル飲料コンサルタントの友田晶子氏を専門家として招き、酒器開発の指導を受けた。
活用内容
同組合のグループメンバーは、高強度の陶土を基盤にした薄作りの技術と、ワインソムリエ、日本酒ソムリエである友田晶子氏のノウハウを融合させた酒器の試作に取り組んだ。
友田氏からは、「酒器はお酒を呑むための単なる器ではなく、形や形状によって香りや味を増す事ができる器である。特に日本酒では、甘味を感じることに価値観を求める傾向が強く、平タイプの酒器は甘味を引き出すことができる。一方、ぐい呑タイプは辛みを強く感じる形状となっている。」などのアドバイスを受け、メンバーが各々の窯元の特長を活かした開発を進めていった。
こうして各社が酒器を試作、形状によって香りやコクを最大限に味わえるというワイングラスの長所と、和である土ものの風合いに、薄作りの口当たりの良さを併せ持った日本酒専用カップを新たに生み出すことができた。
利用された企業様の声
営業課長 大瀧 和憲 氏
今回の指導では、酒器には香りや味が増すための利にかなった形があることを学 ぶことができました。今後は、越前焼の高強度の陶土の特長を活かし、この成果品を首都圏市場に向けて具体的に提案していきたいと思います。