センター活用事例
技術開発の支援事業
技術開発
山伝製紙 株式会社
IoT導入で生産ラインの効率化、納期の短縮を実現
<活用事業>
- DX専門家相談・IoT・AI・ロボット等導入補助金
- 代表者名
- 山口 和弘
- 所在地
- 越前市
- 業種
- 製紙業
- 事業内容
- 機械漉きによる高機能和紙製造
- 掲載パンプレット
- 2021 fisc総合パンフレット
事業活用までの経緯
同社は、明治初年度に手漉き和紙製造で創業後、ひっかけ、透かし、漉き入れ、漉き込みなど手漉きの技法を機械化。以降、機械漉きにより多種多様な越前美術工芸紙と高機能性和紙(低伸縮性和紙、耐水性和紙、導電シートなど)を社内一貫体制で生産している。そんな中、現場のムダな作業の削減と作業の見える化による効率化を図りたいと、経営者がDXオープンラボ(当時Al· loTオープンラボ)主催のloT研修を受講。その後、ラボの相談員とシステム化の検討を重ね、補助金を活用してwebデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス「ki ntone」を主体としたシステムを開発、導入した。
活用内容
システムの導入により、スムーズな生産ラインの構築と管理の効率性がアップするとともに、納期の短縮化により正確な生産計画、人材評価につなげることができた。従来は、前工程の作業状況がわからず、各部署に行って確認が必要だったが、導入後はタブレットで全工程の状況を把握できるようになったことで、計画的に生産活動を進められるようになり、納期の短縮が可能に。大幅な生産計画の狂いも減少した。また、探すムダと運ぶムダが無くなったことで、お客様とのやり取りがスムーズになり、現場の精神的ストレスの軽減、作業効率アップを図ることができた。さらに、悟々の作業時間が記録、確認できるようになったことで、社員の教育訓練にも活かせるようになるなどの成果に繋がった。
利用された企業様の声
代表取締役社長 山口 和弘 氏
現場の意見を第一優先と考え、システム開発と現場導入を同時進行で進めることによって、システムの導入と問題解決をスムーズに進めることができました。作業環榜の温度湿度データを蓄積し、ベテラン職人の経験頼りであった季節による製品不良率の変動に関しても改善を進め、さらなる作業効率化と品質向上を目指しています。