センター活用事例
専門家相談
福井県よろず支援拠点
NPO法人まちづくりのむきの会
記念弁当の商品開発を起点とした地域活性化
<活用事業>
- 経営相談(福井県よろず支援拠点)
- 代表者名
- 西出 健一
- 所在地
- 勝山市
- 業種
- 食料品製造業
- 事業内容
- 農産物・食品販売および地域活性交流事業の実施
事業活用までの経緯
勝山市の野向地区で地場野菜や特産品の直売所「のむき風の郷」を運営するNPO法人まちづくりのむきの会では、地域の活性化を目指し、伝統食材のエゴマの栽培や地元農家との交流、収穫体験などのイベントを実施している。
一方で直売所の売上の拡大や収益性の確保、スタッフのモチベーションアップの課題を抱えていた。
同社は令和七年五月に開催される平泉寺白山神社の三十三式年祭の御開帳イベントで県内外からの来訪者をもてなす企画を検討していた。そこで、野向地区の郷土料理として記念弁当を製造販売することが決まり、お弁当の内容や具材、デザイン等について、相談が「福井県よろず支援拠点」に寄せられて、専門のコーディネーターを活用した商品開発がスタートした。
活用内容
商品レシピ開発のフードコーディネーターが、地域を象徴する食材の選定や生産能力の調査を行うとともに、精進料理や郷土料理など6項目をクリアすることを条件設定し、調理を担当する地域の女性スタッフと連携しながら、試行錯誤を重ね試作品の完成に至った。
中身以外でも、商品のパッケージデザインを平泉寺の世界観を表現したものに作り上げ、販売価格についてもターゲット層を明確化し、原価率を意識した価格設定とした。
また、広報戦略にも力を入れ、広報用資料の作成を行い、地元新聞社に取り上げられた。開催日には目標の売上個数を上回る販売実績を達成した。
この取り組みを機に、のむき風の郷の認知度向上や、販路拡大、収益性の確保など経営全般に関する課題解決にも今後対応していく。
利用された企業様の声
理事長 西出 健一 氏
地元の人口減少や高齢化などの地域課題解決の一助となれば、と思い記念弁当の商品化に取り組んだが、外部のコーディネーターと接することで、スタッフが様々な知識や体験を得ることができ、会の活性化や人材育成などの相乗効果が生まれました。これは地域活性化の第一歩であり、今後も継続的なサポートをお願いしたいです。